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「ヴァージニア・ウルフなんかこわくない?」(あらすじ)夫婦の結末は!?

 

『ヴァージニア・ウルフなんかこわくない?』これは、互いを傷つけ合うことでしか愛を確認することができない、ある夫婦の物語です。

ささいなことからバランスを崩し、ラスト破滅へと向かいそうになるものの踏みとどまり、二人で再出発を誓うところに救いがあります。

日本では2019年の4月に、大竹しのぶさん、稲垣吾郎さんら出演で、舞台が上演されることが決定しています。

今回は、エドワード・オールビー( Edward Albee )の戯曲『ヴァージニア・ウルフなんかこわくない?』( Who’ s Afraid of Virginia Woolf ? )について、あらすじと見どころをご紹介したい思います。

ではさっそく見て行きましょう。

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「ヴァージニア・ウルフなんかこわくない?」あらすじ

ある地方大学の歴史学助教授であるジョージと、その大学学長の娘であるマーサは夫婦同士です。いつもけんかばかりしています。

その日の深夜も、パーティーから酔って帰って来たマーサが、夫に無断で客人を家に招き入れたことが原因で、二人は激しい口論になります。

家に呼ばれた当の客人、ニックハニー夫妻は、最初あっけにとられて見ているだけですが、酒が回ってくるにつれ、しだいに夫婦の喧嘩に巻き込まれて行きます。

 

ジョージが制止するのにもかまわず、マーサは、自分たちには一人息子がいるということを、唐突にニックに打ち明けます。

息子が夫婦を結びつけている唯一の絆であり、だからけんかばかりしていても別れないのだというわけです。

これを機に、けんかはますますヒートアップし、マーサはついに自分には若いニックを誘惑するだけの魅力があると言い出します。

ジョージは無関心を装い、取り合いません。意地になったマーサは、本当にニックといっしょに寝室に入ってしまいます。が、これは未遂に終わりました。

 

妻のこの行為への報復として、ジョージは、『息子が死んだ』と伝える電報をみずから打ちます。

どうしてこんなことをするのだろうと落胆するマーサの様子を見て、ニックは、一人息子など実は存在しない、架空の人物であったことを悟ります。

ニック夫妻は家を後にし、残されたジョージとマーサの二人は、なんだかつきものが落ちたような気持ちになります。

もうフィクションの助けなど借りない、二人で出直そうと決めるところで物語は幕を閉じます。

 

「ヴァージニア・ウルフなんかこわくない?」見どころ&感想

 

この劇の一番のみどころは、主人公夫婦二人の、泥沼の罵り合いです。

会話劇なので、多少大げさに作ってあるとは言え、親しい者同士だからこそできる、互いの弱点を指摘し合い、容赦なく図星をさしあう様子は、とてもリアルで身につまされるものがあります。

ジョージとマーサは、お互いをすりへらすような夫婦関係しか築けないどころか、そうすることによってのみ、夫婦であることがぎりぎり保たれているような、家族としてはかなり危うい状況にあります。

けっして、この夫婦が例外的に異常なのではなく、人間関係、特に親しい人との間で、こういうことはよく起きるものです。

 

ですから、オールビーは、いわゆる恋愛日常生活の一コマを、鋭敏な形で切り取って見せたにすぎないとも考えられるのです。

ちなみに作者のオールビーの経歴は、ちょっと変わっています。

1928年、アメリカの首都ワシントンで生まれ、トリニティ大学を中退した後、職を転々とします。劇作家として、初めて本格的に脚本を書き上げたのは30歳になってからのことだそうです。

新人劇作家の初めての脚本を取り上げてくれるプロデューサーはアメリカにはおらず、やけになって向かった先のドイツのベルリンで上演したところ、これが大ウケします。

そうした経緯を経て、1962年、満を持して、ブロードウェイで『ヴァージニア・ウルフなんかこわくない?』を上演する運びとなり、その名声をたしかなものにしました。

 

いまやりたいことがあって、でも、夢を追うには自分は歳をとりすぎているのでないかと悩んでしまっている人には、オールビーのような人もいるんだよということを、教えてあげたいです。

だいぶ大人になってから夢を叶えたひとの存在に、励まされる人も多いのではないでしょうか。

 

まとめ

いかがでしたか?『ヴァージニア・ウルフなんかこわくない?』について、ご紹介してきました。

戯曲なので、ほぼ会話だけで話が進みます。普通の小説が読めない、苦手だ、という人にも楽しめるのではないかと思います。

ご関心に応じてぜひどうぞ。

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